第4回事前学習会

2018年度福島県ふるさと・きずな維持・再生支援事業受託事業
第4回事前学習会(有機栽培農家さんをお招きして)
2018年9月11日(火)17:00~19:00
【二本松市岩代学童「ひまわりクラブ」にて】

9月11日(火)ひまわり大使山形ツアー参加者向けに第4回事前学習会を実施しました。
指導員の先生の他、20名以上の子どもたちに集まってもらいました。最初に「ひまわりプロジェクト」と「ひまわり大使ツアー」の活動について説明。大使として参加する子どもたちと一緒に意識合わせを行いました。子どもたちからは「県外で協力してもらったひまわりの種から、こんな油ができるんだ!」「ラッピングなど、障がいを持つ人たちがお仕事しているんですね!」「山形でお会いする人たちにしっかり伝えよう!」との声が上がりました。ひまわり大使は交流発表会を通じて「福島の現状」や「自分自身の経験」を伝える事が目的です。災害をきっかけに全国規模での助け合い活動が生まれていることを学べるのも特徴です。

ひまわり大使の役割を真剣にきくこどもたちの様子

ひまわり大使の役割を真剣にきくこどもたちの様子

 

ゲスト講師として、子どもたちと同じ二本松市在住の有機栽培農家、大内督(おさむ)さんのお話しをお聞きしました。原発事故後、有機農家として「放射能」との闘いが始まったそうです。除染をすると震災前の充分栄養を含んだ土には戻らない。土を入れかえても有機栽培としての満足行く畑にならない。何度もあきらめかけ、廃業も考えたそうです。農産物を直接販売していたお客さんも4割ほどに減ってしまった。やっとお客さんが戻り始めたのはここ2~3年のことだそうです。苦労しながらも、震災前から続けて来た「安全な野菜を提供したいという思いで頑張って来た」というお話しに、ひまわり大使たちは心打たれた様子で聞き入っていました。

ご自身の体験を語る大内督(おさむ)さん

ご自身の体験を語る大内督(おさむ)さん

有機農家大内さんのお話しを真剣に聞く「ひまわり大使」の様子

有機農家大内さんのお話しを真剣に聞く「ひまわり大使」の様子

 

お話しをお聞きした後、大内さんたち二本松の有機農家さんを取材した絵本をご紹介頂きました。『ふくしまで、オレは農業をやる』です。
突然の放射能汚染に驚き、嘆き、絶望したこと。子どもたちが避難し、寂しくなった学校の教室。食べられなくなった野菜を捨てるくやしさ。それでも冬野菜が葉を広げ、放射性物質を受け止めてくれたこと。葉っぱのおかげで土そのものの汚染が食い止められたこと。有機農業を続けたいと株を抜き、肥やしを入れたこと。有機肥料が放射性物質に打ち勝ち、野菜の汚染が低くなること。全国から農作業の応援に駆けつけてくれる人たちのこと。応援に来てくれた人がお嫁さんになってくれたこと。農家のお母さんたちが科学者顔負けで測定を行ったこと。2~3年たち、米や野菜が食べられるようになったこと。そして、できた野菜がうまいこと。力強い絵と共に語られる苦労と努力、そして放射線に負けなかった姿が目に浮かび、感動を重ねた様子の子どもたちでした。作文の発表と共に、この絵本も是非読んで紹介したいと決まりました。