ひまわり大使山形ツアー 大江町訪問編

2018年度福島県ふるさと・きずな維持・再生支援事業受託事業

 

16.ひまわり大使山形ツアー 大江町訪問編
 河北町に続き、バスで45分。大江町の自然体験宿泊施設「やまさぁーべ」に移動しました。廃校となった小学校を有効活用した設備は大変使いやすく、自然観察指導員さんが常駐しています。今年度の春までに8回の自然体験プログラムでお世話になってきました。これまで、放射能による健康影響を危惧し、福島では難しくなってしまった屋外活動や自然体験を満喫してきましたが、福島の子どもたちが自らの体験を語り、福島の今をお伝えする機会は持てませんでした。今回は「ひまわり大使」として訪問することで、交流の中でしっかりと時間を設けることが出来ました。
 まずは体育館で走り回り、館内を探検し、夕食の準備をお手伝いしながら夕方まで過ごしました。

やまさぁーべ到着後、ひとまず遊ぶ大使たち

やまさぁーべ到着後、ひとまず遊ぶ大使たち

 

 地域ボランティアさんにご協力頂き、地元の新鮮な食材を使った美味しいカレーライスの夕食後、いよいよ発表の時間。河北町で発表したことで流れを理解し、大使達は更に自信を深めて臨むことが出来た様子でした。

マイエプロン持参で夕食の準備を手伝う大使の姿も

マイエプロン持参で夕食の準備を手伝う大使の姿も

夕食風景

夕食風景

 

まずは事前学習会の様子を映像で見て頂き、小学3年生コンビによる絵本『ふくしまで、オレは農業をやる』の読み聞かせ。続いて、先ほどとは別の6人の大使が用意してきた作文を発表しました。大江町の皆さんは食い入るように耳を傾けてくださり、原発事故の過酷さと非情さ、福島県民が懸命に続けてきた復興への歩みへの認識を新たにして下さったようです。

ひまわり大使による作文発表

ひまわり大使による作文発表

ひまわり大使による作文発表

ひまわり大使による作文発表

ひまわり大使による絵本の読み聞かせ

ひまわり大使による絵本の読み聞かせ

ひまわり大使による作文発表

ひまわり大使による作文発表

引率者も体験を語ります

引率者も体験を語ります

 

作文を発表してくれた大使達は同じ福島県に住んでいても、震災後の体験はそれぞれに異なります。小さくて何も覚えていない子、避難先から戻った子、農家の苦労を間近に見てきた子。参加した22名の大使達も、普段は聞くことのなかったお友達の体験に熱心に耳を傾け、その真剣な眼差しを見るだけでもこの「交流発表」の大切さを感じました。
 大江町の方々は一様に「素晴らしい時間を作ってもらった」と感動されたご様子です。自然体験や運動で屈託なく遊んでいる子どもたちが、顔に出さなくても過酷な体験を重ねてきたこと、更に、そうした時間を耐え忍びながら刻んできた保護者の気持ちにも思いを馳せて下さったのだと思います。このようにかけがえのない時間を作ることが出来たのもひとえに、参加してくれた大使達や送り出して下さった保護者の皆さま、いつもご協力下さる二本松市の学童クラブの皆さま、運営に協力してくださった皆さま、助成金を出して下さった福島県文化振興課の方々、そして全国でひまわりを植えて下さっている皆さまのおかげです。震災と原発事故から時間が経つにつれ、さらに深めていくべき活動であるという思いと共に、心からの感謝を重ねた「ひまわり大使山形ツアー」でした。

交流発表会でお世話になった「やまさぁーべ」にて

交流発表会でお世話になった「やまさぁーべ」にて