新年度が始まりました

福島市では春の名所として知られる花見山※の桜が満開になりました。皆さまのお住いの地域の風景はいかがでしょうか?

 震災と原発事故を契機とした「ひまわりプロジェクト」は、北は北海道、南は鹿児島県まで33都道府県に及び、各栽培協力先で様々に嬉しい役割を果たしてくれているようです。新年度が始まり、ひまわりプロジェクトにご参加くださいます全国の方々から、続々と種送付のリクエストを頂戴しております。既に160の個人・団体の皆様からご要望を頂き、全国に広がる笑顔のネットワークが今年も始まっています。

 「ご高齢の方が植えてくださっているひまわりを見るために小学生が集まり、一緒に栽培を楽しむようになった」、「耕作放棄地だったが、ひまわりがいっぱいに咲いて地域の人が集まるようになった」、「福島について調べ、栽培を楽しみ、収穫を送る、そのすべての作業が園児の学習になっている」といったお声。息子さんとの初めての植物栽培にと取り組んでくださるお母さん。収穫した種を送る袋いっぱいにひまわりの絵を描いて下さる幼稚園児の皆さん。生徒会が栽培を呼びかけ、夏休み中の水やりにボランティアで駆け付ける中学生たち。市内の学校に栽培を呼びかけ、種植えの際には技術指導に出向いて下さるお身体のご不自由な方々のグループ。来店されたお客様に種を配ってくださっているレストラン。イベントで説明し、種を配布して下さるグループ。組合員に呼びかけ、各営業所や施設でも栽培に取り組んで下さっている生協の方々。そしてご自身で育て、多くのご友人に種を配って下さる方々。福祉施設の方々、、、全国で様々な皆さまが「ひまわりプロジェクト」に関わってくださり、それぞれの地域でご自身たちのためにも楽しみ、役立ててくださっています。

集めていただいた種が健康に優しいひまわり油『みんなの手』に姿を変え、日本中の食卓でご賞味いただいています。お互いに楽しみ、支え合う活動が草の根で次々とつながっていく、、、こうした広がりは全て、最初に協力を申し出てくださった皆さん、そして一連の活動に関わりつづけてくださる皆さまのおかげと、改めて感激を深めています。核家族化の進展、高齢・一人暮らし世帯の増加、少子化などで地域の持っていた力が弱くなっています。こうした中、ひまわりを植えて頂くことで地域内の関わりが厚みを増し、お互いをに尊重し、支え合える社会へとつながって行きますことが、災害で混乱と孤立を不深めた私たち福島からの願いに他なりません。

 シャロームの仲間であるB型授産施設「ベーシック憩」では、種の計量・発送作業を進めています。皆さまのお手元に届く種には、福島からの感謝と連帯の心が込められています。その種が無事に育ち、時には鳥さんのお腹も満たしつつ、やがては美しい花を咲かせる、、、災害や厳しい天候が続いた昨年度のような年ではなく、穏やかで豊かな実りをもたらしてくれる令和のスタートとなりますことを願っています。

 種は5月中に植えて頂けますようにお願いしております。是非、楽しみながら関わっていただけましたら幸いです。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

※花見山 震災直後の春には誰も訪れる人がおらず、しんと静まり返った中の花景色でした。2年目も「桜の根元を保護する」ために閉鎖。3年目から一般公開が再開されました。散策路や生活道路が除染されたことから、今年も多くの観光客が訪れています。種の発送作業を行っている作業所「ベーシック憩」の窓の外を多くの観光バスが行きかう様に、少しずつ復興の歩みを進めている福島の春を思います。
花見山の様子
花見山の様子