風化はどこから?

3月に関西地方を訪ね、栽培協力者さまに新年度用の種をお届けしてきました。関西地域では2018年度、33箇所で「ひまわりプロジェクト」に関わってくださっています。福島から遠く離れた地域では報道の減少と共に福島への関心が薄れ、ともすると忘れ去られてしまっているのではないか?との懸念があります。しかし、「ひまわりプロジェクト」にご参加いただくことで福島を身近に感じていただけているのではないでしょうか?種を植え、水をやり、花を楽しむその度ごとに、やがては福島に届く種を思い、福島の現状への関心に結びついていく、、、災害を忘れず、ご自身のために教訓を役立ててほしいというのが、プロジェクトに乗せた私たち福島からの願いです。

ひまわりを栽培して下さっている地域を福島の子どもたちがお訪ねし、交流の中で経験や教訓を発信。福島の今を知っていただくための「ひまわり大使ツアー」を今年度も実施したいと考えています。先日、福島県の補助事業「ふるさと・きずな維持・再生支援事業」に申請書を提出しました。

この補助事業は、風評や風化を払しょくするために情報発信を行うことを目的にしています。風評は経済システムの問題とも言えそうですが、風化は私たち一人一人の意識や心の問題です。この風化、遠い県外の問題かというと、実は足元の課題でもあります。震災から時間が経過するとともに大人でも記憶は薄れます。ましてや、当時幼かった子どもたちは震災当時の記憶を持っていません。今年小学校に入学した新入生は震災後の生まれです。福島に住む当事者である私たちも、実は内側からの風化にさらされているのです。ひまわり大使として県外を訪問する子どもたちは事前学習会で震災後の社会の歩みについて学習し、保護者から家族の体験を聞きます。それを作文にまとめて発表するのがミッションとなっています。

震災と原発事故の困難を乗り越えてきた方にお話をお聞きし、家族で振り返りの時間を持つ。そして知り得たことを発表し、聞いて頂く。栽培協力者さんの草の根ネットワークを通じて記憶をつなぎ、防災や減災に結びつけ、福島の今を知っていただく。この「ひまわり大使ツアー」を行うことで福島と訪問先が顔の見える関係でつながれ、福島の正確な現状理解とこれからの社会の行く末を見据える知恵となっていきます。ひまわり大使がお近くを訪問する際は、是非、交流の機会をお考えいただけましたら幸いです。「ひまわり大使ツアー」は計画が確定次第、お知らせしますので、ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

※種送付に同封している「賛助会員」の会費やひまわり油『みんなの手』の売り上げは、こうした子どもプロジェクトの運営に使わせていただきます。
 事前学習で桃農家さんにお話しをお聞きする
事前学習で桃農家さんにお話しをお聞きする
 事前学習会で放射線について学習するひまわり大使
事前学習会で放射線について学習するひまわり大使
加布里小学校の皆さんがまいてくれたひまわりの前で2018himawari_taishi015
福岡県福岡市を訪問したひまわり大使 加布里小学校の皆さんがまいてくれたひまわりの前で