飯舘電力株式会社 専務取締役 近藤恵さん 「太陽光発電について」 事前学習会③の2

事前学習会③の2 飯舘電力株式会社 専務取締役 近藤恵さん 「太陽光発電について」

2か所目は、広大な汚染土仮置き場(仮仮置き場)に隣接する発電設備。二本松有機農業研究会の太陽光発電所と同様、ハイブリッド型で土台の足が高く、発電設備の下で牧草が育てられていました。すくすくと育つ緑色豊かな牧草は、家畜の餌になるそうです。

もともと、飯舘村はブランド業で有名な村でした。震災前は250軒の和牛ブランド畜産農家がいました。飯舘村から避難した酪農家は福島市などの近隣に新しい牧場を作り、産業自体は復活しました。

しかし飯舘村内に戻った酪農家は10軒とまだまだの状況。そこで、村外に避難した牛の子どもを飯舘村で預かって育てるプロジェクトも始まると事。太陽光発電の下で育つ牧草は、こうした牛たちが食べてくれるのです。

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、飯舘村は全村避難となるほどのダメージを受けました。一昨年の避難解除(一部を除く)後、昨年度は幼小中学校が再開し、120人が通っていました。今年度通う園児・児童・生徒は70名とのことです。除染で栄養分豊かな上層をはぎ取られた飯舘村の農地は、なかなかそのままでは使えないことが課題です。飯舘村で作られた太陽光の電気は、現在、生協など4つの会社で買ってくれているそうです。

太陽光発電と農業とのハイブリッド発電はソーラーシェアリング(営農型発電)と呼ばれています。この新しい発電方法は今後の被災地復興のシンボルとなり、また具体的に活用されることで地域の産業に貢献する施設になることでしょう。

巨大な仮仮置き場に隣接するソーラーシェアリング発電所

巨大な仮仮置き場に隣接するソーラーシェアリング発電所

長い脚をつけ、下で牧草を育てている

長い脚をつけ、下で牧草を育てている

除染された後に出る大量の土は1トン袋で230万袋にもなる

除染された後に出る大量の土は1トン袋で230万袋にもなる

飯舘村にはこのような仮仮置き場が、今もたくさんある

飯舘村にはこのような仮仮置き場が、今もたくさんある

道の駅に戻って記念撮影。保護者も参加し、様々なことを学びました

道の駅に戻って記念撮影。保護者も参加し、様々なことを学びました