ひまわり大使九州(福岡県・大分県)ツアー⑤

2018年度福島県ふるさと・きずな維持・再生支援事業受託事業

 

ひまわり大使九州(福岡県・大分県)ツアー

2018年7月27日(金)~8月1日(水)

受け入れ団体:グリーンコープふくおか・グリーンコープおおいた

【泉水キャンプ場(大分県九重町)よりホテルソラージュ(大分県日出町)へ】

7月31日(火)午前中には水族館「うみたまご」を見学させて頂きました。大分の子どもたちと班を組み、集合時間まで共同作業で親睦を深め合いました。

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グリーンコープおおいたの方々と一緒に

 

【ホテルソラージュ(大分県日出町)】

最後の宿泊先となるホテルに到着。ここで大分に来て2回目の交流報告会を行いました。

事前学習として訪問した福島市内の桃農家さん、JAふくしま未来の直売所や土湯温泉町のバイナリー地熱発電所、環境再生プラザを訪問して質問したり意見を交わした内容をまとめて編集した映像を見て頂きました。

「ひまわりは太陽の方を向いているから、太陽を希望と考えて僕たちは諦めないということを表現している。太陽という名の希望。希望から目を離さない」という意味を込めて映像のタイトルは「ひまわり」と決められました。10分間の映像報告の後、それぞれのひまわり大使が持参した作文を発表しました。

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作文を発表するひまわり大使

 

「最初、家族と一緒に新潟に避難しました。4か月後、山形に避難しました。避難した次の日に妹が熱を出しました。慣れない土地で病院を探すのも大変でした。幼稚園を探すのも大変でした。でも、たくさん助けてくれる人がいました。それでお母さんは助かりました。」と発表するひまわり大使。そこには幼かった時に感じた避難生活の苦労と共に、このことをしっかり伝えようという眼差しがありました。

「ニュースで見ると、津波がきて原子力発電所がこわれて、放射線が福島県内に飛んで行ったと知りました。この日は風があったので広く放射性物質が広がったと聞きました。今はあの震災から7年が経ちましたが、津波の被害や放射線の被害を受けた地域は、まだ大変なことになっています。地震は自然災害なので止めることは出来ませんが、地震に備えることは出来ると思います。震災を経験した僕たちが震災についてしっかり伝えていきたいと思います」

「当時の僕は幼すぎて原発事故の怖さを知りませんでしたが、大きくなるにつれて本当の怖さを知りました。色もにおいも形もない、経験したことのない放射線との戦いです。今では運動会も校庭で出来るようになりました。僕たちの生活は確かに震災前の、原発事故前に戻りつつあります。しかし、まだ途中です。みなさんが心穏やかに過ごせるように、心に大きなひまわりの花が咲きますように祈っています」

 

報告会後、グリーンコープの理事からコメントを頂きました。特に子どもを持つ方々から「子どもたちの苦労は、単なる情報として聞くのと目の前にして聞くのとは違う。本当に子どもをもつ母として、大人として考えさせられました」

「福島のことは忘れているわけではないけれど、このように目の前にして報告を聞いて、福島に対して私たちは何ができるのか、改めて考えるきっかけを頂きました。ありがとうございます」

大人たちの意見や感想をお聞きし、こうしてひまわり大使が訪問して交流する活動の大切さを実感します。また、大使の報告を、正座して、黙って真剣に聞いていた大分の子どもたちの姿が印象的でした。

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大使の発表を真剣に聞いて下さる大分の皆さん

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大分での2回目の交流発表会を終えて

 

【大分空港へ】

8月1日(水)お別れ会が開かれました。このプログラムはひまわり大使とグリーンコープの子どもたちから任命された子どもスタッフが進行しました。グリーンコープのお子さんたちは、大分での全工程に同行してくれました。ツアーを通じて、大分と福島とをつなぐ重要な役割があると理解した子どもたちの間で、お互いに温かい言葉をかけ合う姿が見受けられました。

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福島と大分の子どもスタッフたち

 

【大分空港】

空港では、ひまわり大使が機内から見えるように、グリーンコープの皆さんが暑い中、展望デッキで懸命に手を振って下さいました。飛行機が飛び立っても「まだ見える!まだ見える!」の声。「うれしい」とつぶやくひまわり大使には、充足感に満ちた笑顔がありました。

 

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空港で見送りをして下さった皆さん