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京都中学生交流 その2

京都中学生交流 その2

午前中、福島市内を見学された京都の父子は、シャロームの関係者やひまわり大使と交流の時間を持ちました。まず、中学校でのひまわり栽培の様子をお聞きしました。どのようなきっかけで始めたのか、生徒の皆さんの自主的な活動として、どのように展開されているのかなど、様々なことを教えてもらいました。

桂中学は特に生徒の自主性を尊重し、多くの活動が活発に行われているようです。結果的に生徒自身の「自治力」が高まり、工夫を加えることで楽しみながら社会参加が出来ているとの印象でした。ひまわりの背比べ大会を行い、700人の生徒がクラスごとに肥料など工夫を凝らす。水やりも当番制でこなす。大通りに面したバス停付近に、福島のことを忘れない!との看板を掲げる。「笑顔になれる瞬間」についてメッセージを集め、10メートルを超える横断幕を作成。文化祭で体育館に掲示してくれたそうです。(この横断幕は12月の「交流報告会」に借用し、一番目立つ場所に展示させて頂きました)

ひまわり栽培に取り組むことで生徒の皆さんに福島への思いが紡がれ、災害を他人事としない思いやりの気持ちが育っていると感じました。こうした生徒の発意をそっと見守る先生方にも恵まれ、教育現場で他者への関心や自主性が豊かに育まれている様子が分かりました。その中心に、福島のひまわりが咲いていることを思うと、すがすがしい気持ちと共に、心からの感謝・感激を覚える私たちでした。

参加してくれたひまわり大使は、自身の経験をまとめた作文を読み上げ、ひまわり大使ツアーに参加しての感想文を披露してくれました。小学5年生の大使は、プログラムに参加するごとに逞しく成長し、自分で情報を選択し、読み解き、自分に何が出来るのかを考えています。こうして大使のプログラムに参加している福島の子どもたちや、生徒たちに呼び掛けてひまわり栽培に協力し、被災者への思いを繋ぎ、自発的に福島を来訪してくれた中学生(卒業生)の前向きさ、、、こうした若者が震災を教訓に自分の「生きる力」を伸ばしてくれている姿に、こみ上げるものを押さえきれない素晴らしい時間となりました。

京都中学生交流 その1

京都中学生交流 その1

3月24日、ひまわり栽培の協力者である京都市立桂中学校を卒業したTさんがシャロームを訪問してくれました。当初、12月の「ひまわり感謝祭」交流報告会に参加する予定でしたが、都合が合わず、参加が出来なくなり、卒業後の春休みに訪問することとなったものです。お父様と一緒に訪問されたお二人は東京よりも北を訪ねたのは初めて。折しも雪が混じる寒い日となったにも関わらず、福島市内の見学を希望されました。

福島の現状理解には、正しい情報と現地の確認が不可欠です。今回、卒業後の貴重な時間を使って来福されたTさんに、除染が進められて放射能汚染が取り除かれた現状や、仮設住宅の跡、復興公営住宅、運び出しが進められている仮置き場などを見てもらいました。駐車中のWBC車を見て内部被ばく検査の重要性についても納得された様子でした。

 

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原発事故後の情報はニュースなどで見てもらっていたようですが、関西での情報は時間の経過と共に少なくなっています。改めて現地を訪問し、実際に測定を経験することで、実感として理解いただくことが出来た様子でした。

埼玉ツアー その1

3月22日~23日にかけて、埼玉へのひまわり大使ツアーを実施ました。小学生ひまわり大使が5人参加し、2名の引率で2か所を回りました。

初日は卒業式があり、出発が午後になりました。8人乗りのレンタカーを借りて出発。高速道路を利用して川口駅前の「埼玉県勤労者生活協同組合」を訪問しました。理事長さん、専務さん、協力者さんが出迎えてくださり、交流の時間を持つことが出来ました。

 

まず、ひまわり大使が参加した事前学習会の映像を見ていただきました。農家の苦労やJAふくしま未来のスタッフが取り組んだこと、放射能測定を終えた農産物しか出荷していないことなどを説明。土湯温泉の再生可能エネルギー紹介では、エコタウンを目指しての新しい取り組みについて知っていただくことが出来ました。

5人の大使がそれぞれの作文を発表。家族ごとに異なる震災後の体験を語りました。皆さん、真剣に耳を傾けてくださり、様々な質問にも分担してお答えしました。話題は東京オリンピックに移り、福島で開幕戦を行うソフトボールの試合や、聖火ランナー用のトーチには仮設住宅で使われたアルミニウムが再利用されるなど、復興をテーマとした意見が活発に交わされました。全体的に大変心温まる雰囲気で交流が行われ、最後には全員の方と固い握手を交わすことが出来ました。親切にして頂いて、大変ありがとうございました。

 

 

5人の大使がそれぞれの作文を発表。家族ごとに異なる震災後の体験を語りました。皆さん、真剣に耳を傾けてくださり、様々な質問にも分担してお答えしました。話題は東京オリンピックに移り、福島で開幕戦を行うソフトボールの試合や、聖火ランナー用のトーチには仮設住宅で使われたアルミニウムが再利用されるなど、復興をテーマとした意見が活発に交わされました。全体的に大変心温まる雰囲気で交流が行われ、最後には全員の方と固い握手を交わすことが出来ました。親切にして頂いて、大変ありがとうございました。

この日の夜は池袋のビジネスホテルに宿泊。自然環境に出来るだけ負荷をかけないホテル運営をしている宿で、大使達も歯ブラシなどを持参して無駄な備品を使わない工夫をするなど、環境意識の向上に努めました。放射能汚染という環境汚染に見舞われた福島県民として、次代をリードする子どもたちには欠かせない資質となります。翌日の予定を確認し、就寝しました。

 

シネリテラシー講座

3月3日、これまでの取り組み内容をまとめるためのシネリテラシー講座を行いました。

ひまわり大使はツアーごとに活動内容を振り返り、ひまわり感謝祭での「交流報告会」で交わされた意見を元に紹介映像作りを行いました。

まず、行程を振り返りながら活動の模様を撮影した写真を見ました。写真によって記憶も呼び覚まされ、印象的だった出来事や受け入れ協力者さんとの交流の模様についてシナリオを作成。読み上げ担当順を決めて録音を行いました。

その録音に合わせるための写真を選び、編集作業を体験しました。これらの報告映像集はDVDにダビングし、大使ツアーの協力者さんや全国のひまわり栽培協力者さんに郵送。福島の現状を紹介し、大使の経験を語る貴重な資料として発信されます。

 

 

2018感謝祭交流報告会2

12月8日、ひまわり感謝祭で行った「交流報告会」では、午後の部のステージで発表を行いました。

まず、事前学習会を行った様子を映像で報告。暑い夏の日に見学した桃農家さん、JA直売所、土湯温泉バイナリー発電所、環境再生プラザで学習した内容を10分間の映像に取りまとめたものです。この映像集には、九州や岡山を訪問する大使が、災害で大きな被害を受けた住民の皆さまに向けたメッセージが込められています。実際の訪問時に見て頂き、感動をもって受け止めて頂いたものでした。また、各大使ツアーの様子を写真で紹介しました。

 

 

次に、二本松市の有機農家さんを題材にした絵本の読み聞かせです。事前学習会でお話しを伺ったこと、そのままが絵本にまとめられています。放射能が降ってきて農業をあきらめかけたこと、除染し、測定し、関東地方の方々の協力を得ながら新たに歩み始めた体験がひまわり大使から語られました。

 

 

岡山訪問時に交流した歌っ子すずちゃんが駆けつけて、オリジナルの復興応援ソング「ひまわり」を披露してくれました。これは「福島の今を知る」と題されたイベントでも歌ってもらった応援歌で、福島への温かな気持ちが伝わってくる歌でした。イベントを支えてくれた高校生や支援者も来福され、どのような思いでイベントを作り上げたのか、教えて頂きました。

 

各ツアーに参加した大使からの作文発表。ツアー実施後の感想文も披露しました。様々な体験が様々な思いを生み、震災以降の体験にプラスされて成熟していく頼もしさが感じられる作文発表となりました。

 

 

各ツアーを実施するにあたって受け入れ協力してくださった団体の皆さんや、大使の保護者からの発言もあり、会場全体が感動の輪で包まれる思いでした。ひまわりを栽培して下さるところから広がる善意の輪が福島の子どもたちを育て、風評や風化を越えて福島の経験が教訓として広がっていく様子が共有された素晴らしい時間となりました。

岩手県盛岡市「岩手県青少年自立支援センターポランの広場」

(2)平成30年11月2日(金)

岩手県盛岡市「岩手県青少年自立支援センターポランの広場」訪問

ひまわり大使交流発表会 報告

 

私たち、一般社団法人シャローム福祉会の福祉事業所「ベーシック憩」は、ひまわり栽培にご協力頂いている「岩手県青少年自立支援センターポランの広場」へのひまわり大使ツアーを行いました。総勢28名の障がいを持つ方とスタッフは、ひまわりを通じて結ばれたご縁を大切に、自分たちの経験と福島の現状をお伝えしてきました。

学齢期の子どもの不登校や青少年のひきこもりに悩む親・青年たちを支える活動を行うポランの広場さんは、教育環境や家庭環境に留まらない社会的なサポートを大切に地域密着で支援活動に当たられています。その活動の中にひまわりプロジェクトを加えて頂き、岩手と福島との連携が進め

 

ポランの広場代表畠山氏とベーシック憩施設長高野

 

 

お互いの施設の活動紹介と交流

 

 

福島の現状や障がいを持つ利用者さんによる体験報告

 

ポランの広場とベーシック憩の記念撮影

「ひまわりプロジェクト」は平成24年3月11日の東日本大震災をきっかけに、全国の皆様の善意を寄せて頂いたことで始まりました。地域と地域が結ぶ具体的な支援策としてひまわりプロジェクトが立ち上げられ、7年以上の月日が流れようとしています。甚大な津波による被害や放射能汚染により、今もなおふるさとに戻れない方もいらっしゃいます。

私たちは次のようなお話しをさせていただきました。

「当時を思い出すと、やはり、避難所生活はとても苦しいものでありました。特に知的障害者家族の皆様のご苦労は大変なものでした。「わーっ」と奇声を上げてしまう方もいれば、落ち着きがなくなり、動きまってしまうといった行動もありました。その行動に対して、冷たい眼で見られたり、心無い言葉で罵倒されたりと、ご家族の皆様は片身の狭い生活を余儀なくされました」

「言葉で伝えられないために落ち着かなくなったり、奇声を発したりしてしまうのが知的障がいを持つ方の特徴です。当時の現状からすれば、気持ちが苛立つ事も当然ではなかったと思います。障がい者への理解があれば、ご本人やご家族が肩身の狭い思いをすることなく、災害時の困難な状況を乗り越えることができたのではないかと思います。災害時にとどまらず、平時から障がいの性質について理解を深め、誰でもが気持ちよく生活ができるようになるべきであると、東日本大震災と原発事故を経験して改めて確認されました。民間団体と行政との連携や学習の機会づくりについて検討や配慮が必要なのだろうと思います。

 

震災から8年が経ち、鎌倉や岩手といった遠方の地で育ったひまわりの種。その貴重な種を福祉事業所の利用者さんが大切に扱い、商品を育て上げています。私たち「シャローム福祉会」は、鎌倉、岩手、そして全国で育てて頂いた「種」というバトンをしっかりと受け取ることで奇跡的な出会いを体感しています。そのご恩返しとして震災の体験を語り、平時から障がいへの理解を深める必要性や正確な理解による誤解や偏見を超えるための働きかけを進めていきます。1センチに満たない小さな種から始まった取り組みが、このような出会いと気づきを生み、ふるさと・きずな維持・再生支援事業の一環として県外を訪問できたことに感謝したいと思います。

一般社団法人「シャローム福祉会」

ベーシック憩 施設長 高野真哉

 

 

神奈川鎌倉市 未来・連福プロジェクト主催「チャリティー文化祭」

2018 ひまわりプロジェクト

一般社団法人 シャローム福祉会

指定障害者福祉サービス事業所「ベーシック憩」

ひまわり大使交流発表会 報告

(1)平成30年10月14日(日)

神奈川鎌倉市 未来・連福プロジェクト主催「チャリティー文化祭」参加

未来・連福プロジェクトは、自然や伝統文化、食育などを通じて女性が子どもたちを健やかに育てることを目的に、鎌倉や湘南地区の母親たちが中心となって平成24年5月に発足した会です。「チャリティー文化祭」は東北の復興支援を目的としたイベントであり、震災以降、福島県内の様々な住民との連携を継続されてきました。その福島復興の一環として「ひまわりプロジェクト」にご賛同いただき、ひまわり栽培の幅広いネットワークづくりに貢献頂いています。毎年秋に開催されているこの「チャリティー文化祭」に参加し、未来連福プロジェクトのメンバーや神奈川県にお住いの方々と交流。いずみ幼稚園様からひまわりの種をお預かりしました。

シャロームからは東日本大震災と原発事故以降、障がいを持つ方々をサポートする中で感じてきたことをお伝えしました。災害という特殊な状況に置かれることで直面する困難について、神奈川の皆様のご理解を得られたものと感じています。鎌倉地域は海岸部から山間部までの距離が短いことから、地震発生後の津波被害について大きな懸念が抱かれています。行政や市民が連携して防災会議を開くなど、先進的な取り組みでも知られています。鎌倉の皆さまを守るためにも、福島での経験が教訓として活かされることを願っての交流となりました。

斉藤代表は、東北や福島の被害について風化が進む中で、今なお多くの方が避難されている現状について紹介され、これからも福島や東北を応援していくとの心強いお言葉を頂きました。こうしたイベントを毎年開いて頂くことで、忘れられてしまうことの不安が薄まり、正しい現状認識と共に住民同士の気持ちが結ばれていきます。自然災害に人災が加わった「複合災害」を経験した福島は徐々に復興の歩みを進めています。その現状をお伝えする機会を作り続ける必要性を確認した時間でした。

 

会場となった鎌倉の古刹・建長寺

会場となった鎌倉の古刹・建長寺

主催者である未来連福プロジェクトの皆さん

 

シャロームから福島の現状をご紹介